ダイオキシン類除去

ダイオキシン類は、「青酸カリの約2万倍の毒性があると報告されており、人工物質としてはもっとも強い毒性を持つ」と言われていますが、これは日常生活で摂取する数十万倍の量であり、私たちにとって急性毒性が生ずることはないと考えられます。世界保健機構（WHO）の国際がん研究機関（IARC）は、ダイオキシン類のうち、2,3,7,8-四塩化ジエンゾ-パラ-ジオキシン（2,3,7,8-TCDD）を人においても発がん作用を有する物質として分類しています。ユカロン札幌では資格取得はもちろん、協会の講習会にも多くの社員を受講させるなど、作業員の教育を徹底させ、多くの焼却炉解体工事を手がけております。

引用:札幌市「ダイオキシン類の毒性」採取閲覧日2020年11月5日
http://www.city.sapporo.jp/
kankyo/dioxin/mame.html

ダイオキシン類の
除染・解体作業

1.事前調査

焼却炉の解体を行う前に付着物の採取を行い、除染作業にあたり管理区域の選定と、作業員の保護衣の選定を行う。
2.焼却施設の解体作業の届出

ダイオキシン類対策特別措置法施行令別表第1第5号に掲げる廃棄物焼却炉（火格子面積が2㎡以上または焼却能力が1時間あたり200kg以上のものに限る）を有する廃棄物の焼却施設に設置された焼却炉、集じん機等の設備の解体の仕事に関しては所轄の労働基準監督署に工事計画届を14日前までに届け出なければならない。
3.焼却施設足場

焼却施設を隔離養生し、ダイオキシン類が外部に漏れないよう、施設内部の開口部、窓、ドア、作業エリアも隔離養生する。
4.解体材積込ヤード

機材搬出用ヤードの隔離養生、焼却施設の解体物を積み込む前に再洗浄しトラックに積み込むヤードをレベル1で作成する。トラックは出入口の外部側、内部側にシャッターを設置した前室を通過後ヤード内に入り積み込みを行う。積み込みを終えたトラックがヤードから出る際は、前室で車輌を洗浄し外部に出る。
5.ダイオキシン除染水処理機

焼却施設のダイオキシン類を除染した汚泥水の濁水処理を行い、高濃度汚染素は特別産業廃棄物中間処理施設で高温焼却処理を行い埋立処分。環境排水基準値10pg-TEQ/ℓ以下であれば排水。小規模の施設の場合、設備費用、分析表に多額の費用がかかるので、中間処理場で焼却処分を行う。
6.ダイオキシン類の除染

焼却施設内のダイオキシン類の付着物を高圧洗浄機で除染する。